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メジナ(グレ)釣りは、足場のよい堤防で磯竿1〜1.5号の5m前後を使い、ウキ止めのある半遊動仕掛けとオキアミで始めるのが入門の定番です。
この記事では、釣り方の基本、タックルの選び方、仕掛けの作り方、釣れる時期と水温、ガン玉とウキ下の調整、安全対策、持ち帰りまでを、釣行当日の流れに沿って解説します。
メジナ釣りの入門タックル早見表|竿・リール・ハリスの号数
結論から書きます。入門者はこの組み合わせで始めてください。迷ったときは、表の太字の値を選べば大きく外れません。
| 項目 | 入門の目安 |
|---|---|
| 釣り場 | 足場のよい堤防の先端付近や沖向き。潮が動く場所 |
| 竿 | 磯竿 1〜1.5号、5.0〜5.3m |
| リール | 2500〜3000番のスピニング(レバーブレーキ付きが主流) |
| 道糸 | ナイロン 1.5〜3号(2.5号から) |
| ハリス | フロロカーボン 2号、約3m |
| ハリ | グレ鈎 5号前後(4〜7号の範囲) |
| ウキ | 中通しの円錐ウキ(Bなど)。ウキ止めのある半遊動仕掛け |
| エサ | 付けエサはオキアミ。コマセはオキアミ+配合エサ |
| 狙い目 | 秋の朝夕の薄暗い時間帯(地域差あり) |
| 絶対条件 | ライフジャケットの着用 |
ハリスは、初心者なら2号で始めるのが私の結論です。1.5号や1.2号は上級者が食いを優先して使う世界で、最初の一匹を切られないことのほうが大切です。
道具の数字には、必ず理由があります。理由が分かれば、現場で状況が変わっても自分で判断できます。
この記事を書いている人について
私は轟健造、64歳です。野外活動の指導に数十年携わってきました。
ただし、釣りの専業ガイドではありません。この記事は、公開されているメーカーや公的機関の情報を調べて整理し、堤防で初心者を見てきた経験を重ねてまとめたものです。
文中の「初心者がつまずきやすい点」は統計ではなく、現場での私の体感です。人数や割合を記録しているわけではないので、そのつもりで読んでください。
数字や基準が変わりやすい項目は、本文中で確認先を示します。この記事の情報は2026年10月時点のもので、購入や釣行の前には最新の公式情報を確認してください。
メジナ(グレ)とは?口太グレと尾長グレの違い
メジナはスズキ目メジナ科の魚です。一般には、関東では「メジナ」、関西以西では「グレ」と呼ばれることが多く、クロと呼ぶ地域もあります。呼び名の境目ははっきりしておらず、地域差が大きいので、釣具店では両方の名前で話が通じると安心です。
堤防から狙う場合の中心は、20〜40cm前後の個体です。サイズは地域や釣り場、季節で大きく変わります。
引きが強く、数も期待でき、食べても美味しい。この三拍子がそろうため、磯釣りの上物(うわもの)を代表する人気ターゲットになっています。
口太グレと尾長グレは別種です
一般に「メジナ」「グレ」と呼ばれるのは口太(くちぶと)グレ、正式名メジナです。
尾長グレはオナガメジナという別種です。潮通しのよい磯場に多く、引きも強烈です。
この記事の仕掛けは両方に応用できます。ただし尾長を狙うなら、ハリスやハリを一段太くするなどの調整が必要です。
メジナの釣り方の基本|ウキフカセ釣りとは?
ウキフカセ釣りとは、コマセ(撒き餌)でメジナを寄せ、その群れの中に付けエサを同調させて食わせる釣り方です。
核心は、コマセの煙幕から離れて単独で漂う付けエサは食われにくい、という点です。
たとえるなら、コマセは「レストランの香り」、付けエサは「その香りの中に置かれた一皿」です。香りと皿が離れていては、お客さんは席に着きません。
潮の選び方
潮が速すぎるとコマセがすぐ流されて効きません。反対に、まったく動かない潮では魚が寄りにくくなります。
ある程度流れていて、魚がとどまりやすい場所を選ぶのがコツです。
円錐型のウキから始める
現在のウキフカセでは、円錐型のウキが広く使われています。
小さくて感度がよく、海面を滑るように潮に馴染みます。最初にそろえるウキとしても扱いやすい形です。
メジナが釣れる時期・時間帯・水温の目安
入門者が狙いやすいのは、秋(10〜11月ごろ)です。群れが入りやすく、反応が目に見えやすい時期だからです。
本格シーズンとされるのは、冬から早春です。ただし低水温期は活性が落ち、タナ(魚のいる深さ)が深くなりやすいため、初心者にはやや難しくなります。
水温は、メジナの活性が高いのは概ね15〜22℃前後というのが一般的な目安です。10℃台前半まで下がると、食いが渋くなりやすいとされます。
これは地域や個体、その日の潮で変わる目安です。数値を鵜呑みにせず、釣行前に気象庁が公開している海面水温の情報や、地元の釣具店・釣りエサ店の釣況で確認してください。
| 時期 | 傾向 | 初心者への向き |
|---|---|---|
| 秋(10〜11月) | 水温が下がり始め、群れが入りやすい | ◎ 反応が見えやすい |
| 冬〜早春(12〜3月) | 本格シーズン。タナは深め | △ 調整が難しい |
| 春〜初夏(4〜6月) | 活性が戻る。エサ取りも増える | ○ |
| 真夏(7〜9月) | エサ取りが多くなりやすい | △ |
時間帯は、朝夕の薄暗い時間(朝マヅメ・夕マヅメ)が狙い目です。
地域によって、シーズンの立ち上がりやタナの深さは違います。関東と関西、太平洋側と日本海側では、同じ月でも状況が異なります。
準備編|タックルの選び方と購入の考え方
初心者が最初にそろえる道具の理由を整理します。
| 道具 | 目安 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 竿 | 磯竿 1〜1.5号、5.0〜5.3m | 穂先が柔らかく、ハリス切れを防ぎやすい。長さで潮に仕掛けを乗せやすい |
| リール | 2500〜3000番のスピニング | 道糸を1.5〜3号巻いてもバランスがよい |
| 道糸 | ナイロン 1.5〜3号 | 伸びがあり扱いやすい |
| ウキ | 円錐ウキ(00、0、G2、Bなど) | 浮力が小さいほど感度が高い |
| ハリス | フロロカーボン 2号(約3m) | 水中で見えにくく、擦れにも強い |
| ハリ | グレ鈎 5号前後 | エサの大きさとメジナの口に合わせる |
| 小物 | ウキ止め、シモリ玉、からまん棒、ガン玉 | 深さや馴染みの調整に使う |
竿は柔らかく長いのが特徴です。メジナの強い引きを竿全体で受け止め、細いハリスを守る設計になっています。
リールのレバーブレーキは、糸を送り出して竿の角度を瞬時に調整できる機能です。
購入するときの考え方
竿とリールは、ウキフカセ入門用として売られているセットから入る方法があります。セットなら号数や番手の組み合わせで悩まずに済みます。
一方、単品で選ぶ方法は、穂先の硬さや自重など好みを反映しやすくなります。最初は釣具店で実際に手に持ち、重さと長さの感覚を確かめるのがおすすめです。
総額は、店やグレード、ライフジャケットやバッカンまでそろえるかどうかで大きく変わります。価格や在庫は変動するため、購入前に販売店や公式サイトで最新情報を確認してください。
ハリスの号数は「細すぎず太すぎず」
細いハリスは食いがよくなる反面、切れやすくなります。太いと丈夫ですが、警戒されて食いが落ちる可能性があります。
細い糸にこだわって最初の一匹を切られ、気持ちが折れてしまう方を、私は何度も見てきました。だからこそ、最初は2号で、魚を取り込む感覚を先に覚えることをおすすめします。
半遊動仕掛けから始める
ウキフカセの代表的な仕掛けは、半遊動仕掛けとスルスル仕掛けです。違いは、ウキ止めがあるかどうかです。
入門者は、まず半遊動仕掛けで釣りを覚えましょう。ウキ止めがあることで、仕掛けの深さを決めやすく、アタリも出やすくなります。
服装・装備と安全対策|ライフジャケットを最優先に
釣りは、安全がすべての土台です。最初に、ライフジャケット(救命胴衣)の着用を強くおすすめします。
堤防でも、波やうねり、足場の濡れ、強風などで落水する事故は起こり得ます。磯場や沖磯ではなおさらです。
- ライフジャケット:堤防・磯のどちらでも着用が基本。国土交通省の型式承認を受けた製品の目印として知られる桜マークの有無や、現在の基準は、国土交通省や製品の表示で最新情報を確認し、サイズ調整をきちんと行う
- 磯釣り専用ウエア(寒さ・濡れ・コマセ汚れ対策)
- 足元は、堤防なら滑りにくい靴。磯場ならスパイク付き磯用シューズ
- 偏光グラス(ウキの動きを見やすくし、目のケガも防ぐ)
- グローブ、ヒシャク、マゼラー、水汲みバケツなど
釣り場では、波が来ない高い位置に荷物をまとめます。立入禁止や釣り禁止の表示がある場所には入らないでください。
天気、風、波の予報を事前に確認し、無理だと感じたら引き返す判断も大切です。引き返せる人が、長く釣りを続けられる人です。
仕掛けの作り方|部品を通す順番が大切です
竿側から針側への並びは次のとおりです。
1. 道糸にウキ止め糸を結ぶ
2. シモリ玉を通す
3. 中通し円錐ウキを通す
4. からまん棒を通す
5. サルカンを結ぶ
6. ハリスを結び、グレ鈎を結ぶ
先にサルカンを結んでしまうと、シモリ玉やウキを通せず、結び直しになります。部品を通してから、最後にサルカンを結ぶ順番を守りましょう。
それぞれの役割は次のとおりです。
- ウキ止め:釣る深さの上限を決める
- シモリ玉:ウキ止めがウキの穴をすり抜けないようにする
- からまん棒:ウキがサルカンまで滑り落ちるのを防ぎ、絡みも減らす
- ガン玉:穴には通さず、ハリスに挟んで取り付ける別の部品
入門向けの仕掛け例
口太グレ向けの一例として、道糸ナイロン2.5号、Bの中通し円錐ウキ、フロロカーボン2号のハリス約3m、グレ鈎5号、ガン玉はG2から調整、という組み合わせがあります。
あくまで一例です。釣り場や狙う魚に合わせて調整してください。
結びは「濡らして、ゆっくり締める」
サルカンにはクリンチノット、針には外掛け結びがよく使われます。
結び目は濡らして、ゆっくり締め込むのが基本です。摩擦熱で糸が傷むのを防げます。
結んだ後は、結び目を引いて、糸が滑らないかを必ず確認しましょう。
ガン玉とウキ下の調整|メジナの仕掛けで一番つまずく点
ガン玉は記号ではなく重さ(g)で合計します。これが最大のポイントです。
ウキの表示は「支えられるオモリの重さ」
ウキに書かれたBや3Bは、そのウキが支えられるオモリの重さを表す表示です。
サルカン、ハリ、エサ、ガン玉もウキに荷重をかけます。足元に仕掛けを落とし、ウキが海面ぎりぎりに浮くよう、小さなガン玉を足し引きして調整します。
ガン玉の記号は足し算できない
ガン玉の記号(B、2Bなど)は、数字のように足し算できません。B+Bは2Bではないのです。
| 号数 | 重さの目安 |
|---|---|
| G5 | 約0.16g |
| G3 | 約0.25g |
| G2 | 約0.31g |
| B | 約0.55g |
| 2B | 約0.75g |
| 3B | 約0.95g |
たとえばBを2個付けると、約0.55g×2=約1.10gです。これは2B(約0.75g)や3B(約0.95g)より重くなります。
「Bが2個だから2B相当」と考えると、想定より重くなってウキが沈みます。この間違いを現場で見かけることは珍しくありません。
数値はメーカーや製品で差があります。表は一般的な目安なので、購入した製品の表記を確認してください。
ウキ下は「ウキ止めから針まで」の長さ
半遊動のウキ下とは、ウキ止めの位置から針までの長さです。ハリスの長さとは別物で、サルカンより上の道糸部分も含みます。
| 区間 | 長さ |
|---|---|
| ウキ止め〜サルカン(道糸) | 約1m |
| サルカン〜針(ハリス) | 約3m |
| ウキ下(合計) | 約4m |
この場合、ハリスは3m、ウキ下は4mです。ウキ下を深くしたいときはウキ止めを竿側へ、浅くしたいときは針側へ動かします。
潮に押されて糸が斜めになると、針の垂直な深さは設定より浅くなります。浅いタナを狙いたいのにハリスが長すぎる場合は、ハリスを短く取り直しましょう。
エサの残り方でタナを探る
エサが付いたまま戻ってくるなら、ウキ下を50cmほど深くしてみます。気づかないうちにエサを取られているなら、少し浅くします。
一投で結論を出さず、同じ筋に流して、数投の変化を比べましょう。エサ取りが先に食べている場合もあるので、エサが消えただけでメジナの反応と決めつけないでください。
具体的な深さは、釣り場の水深や潮で大きく変わります。現地の釣具店で聞くのが近道です。
調整は「ウキ下」か「荷重」のどちらか一つだけ
一度に変えるのは、ウキ下か荷重のどちらか一つにします。
同時に変えると、反応が変わっても原因が分からなくなるからです。原因が分かれば、次の釣行に手がかりが残ります。

コマセ(撒き餌)とエサの準備|オキアミと配合エサの使い方
エサの基本は、オキアミと配合エサを混ぜたコマセです。付けエサにもオキアミを使います。
バッカンに入れ、袋の指示どおりに海水を加えて、ヒシャクですくって撒きます。配合エサを足すと集魚効果が増し、遠くへ飛ばしやすくなります。
買う量の目安
オキアミは冷凍ブロック(通常1枚3kg)で売られています。釣り場近くの釣りエサ店で、事前に予約するのがおすすめです。
目安は、オキアミ2〜3枚と配合エサ2袋で、おおよそ1日の釣りに足りるとされます。足りなくなるよりは、店に相談して少し余裕を持たせるほうが安心です。
付けエサのつけ方
- オキアミの尾羽根を取る
- 腹とハリのフトコロが向き合うように持ち、切れ目からハリ先を入れる
- ハリ先がなるべく硬い背中近くを通るように、オキアミのほうを動かして送り込む
- ハリのチモトが隠れれば完成
エサ取り対策
付けエサがすぐ消えるときは、エサ取りが多い状況です。堤防では、フグ、ネンブツダイ、スズメダイ、小型の魚などがよく集まります。
足元に少量ずつ撒いてエサ取りを引きつけ、仕掛け投入用のコマセは離れた場所へ撒くのが一つの手です。
オキアミが取られ続けるなら、粒の大きい付けエサや練りエサに替えるなど、エサの使い分けも有効です。
コマセは一度に大量に撒くより、少量を繰り返し撒いて、帯が途切れないよう意識すると、魚を足止めしやすくなります。
釣行当日の手順|準備からセット・投入・アタリ・取り込み・片付けまで
ここからは、当日の時系列で説明します。
1. 釣り場を選ぶ
メジナは潮通しのよい場所を好みます。
堤防なら、沖向きや先端近くで、足元の水深がある程度あり、潮が動いている場所が狙い目です。沖磯なら、足元からサラシ(白波の泡)が払い出していくような場所です。
2. 竿をセットする
リールを竿にセットしたら、ベールを開けます。節を伸ばす前に、道糸にウキ止め糸、シモリ玉、ウキ、からまん棒、サルカンの順でセットします。
竿は穂先から順に、ガイドの並びをそろえて伸ばします。
3. 仕掛けを投入する
長い磯竿は、風の影響を大きく受けます。風下に仕掛けを倒した状態から投げると、トラブルが減ります。
- アンダーハンドキャスト:竿を一度下げ、ウキの重さで前に送り込む。混雑した釣り場でも安全
- 左からのたすき投げ:右から風が吹いているときに使う
- 右からのたすき投げ:左から風が吹いているときに使う
周囲に人がいなく、安全を確保できるなら、通常のオーバーヘッドキャストでも問題ありません。投げる前に、後方と周囲の人を必ず確認してください。
4. コマセを撒き、同調させる
まずコマセを撒いて、海中の様子を見ましょう。最初にエサ取りの小魚が集まり、やがてメジナも見え隠れするようになることが多いです。
仕掛けを投入したら、ウキ近くの道糸は海面に置き、なるべく自然に馴染むように送り込みます。
5. アタリを待つ
アタリを待つ間は、ウキだけでなく、道糸の動きにも注目します。ウキには出ず、道糸だけに出るアタリも少なくありません。
6. 取り込む
メジナは引きが力強い魚です。竿の弾力を生かして、徐々に浮かせましょう。
無理な引き上げはハリス切れやバラシ、事故のもとです。30cm前後を超えるくらいからは、竿やハリスの強度にもよりますが、タモで取り込むのが基本です。
7. 片付ける
釣りを終えたら、水汲みバケツで足元のコマセを洗い流します。ゴミは必ず持ち帰りましょう。
竿は、パーツをすべて外してから垂直に立て、継ぎ目を捻らず真っすぐ節を落とします。穂先の破損防止になります。

メジナ釣り初心者の失敗|ウキが沈む原因とトラブル対処
困ったときは、原因の場所を絞るのが近道です。
| 症状 | 最初に点検する場所 |
|---|---|
| ウキが止まらず糸を通り越す | ウキ止めの緩み、シモリ玉と穴の大きさ |
| エサが残り、ハリスが丸まっている | ウキや道糸への巻き付き |
| 仕掛けが落ち着くとウキが沈む | ガン玉・サルカンを含めた総荷重 |
| ウキ止めの位置が毎回ずれる | ウキ止め糸の締まり |
結び目や仕掛けに白い傷、つぶれ、縮れがあれば、傷んだ部分を切って結び直します。
仕掛けが沈まないときは、まず道糸が風に引かれていないか、ウキ穴の滑りやハリスの絡みがないかを点検します。
荷重が増えてBウキでは沈む場合は、3Bなど浮力のあるウキに替えて組み直します。
現場で多い3つのつまずき
ここからは統計ではなく、私が堤防で初心者を見てきた体感です。
- 竿を振りすぎて、コマセと仕掛けが別々の場所に落ちる
- ガン玉を足し引きしながら、ウキ下も同時に変えてしまう
- エサが消えただけで「釣れていない」と判断し、エサ取りの存在に気づかない
どれも、落ち着いて一つずつ変えれば解決できます。足元のコマセと仕掛けが同じ筋に流れているかを、まず確認しましょう。
釣ったメジナの持ち帰り方・下処理・食べ方
メジナは食べても美味しい魚です。鮮度を保つ工夫から始めましょう。
釣った魚はすぐに締めて血抜きをし、クーラーボックスに氷と一緒に入れて冷やして持ち帰ります。締め方に不安があるときは、釣具店や経験者に教わると確実です。
メジナは個体や釣り場、時期によって磯の香りが出ることがあります。気になるときは、帰宅後できるだけ早くウロコと内臓を取って下処理し、よく洗うとよいでしょう。
食べ方は、身の締まった冬場は刺身、そのほか塩焼きや煮付け、汁物などが定番です。
持ち帰りには、地域の漁業ルールやサイズ・数の決まりがあることがあります。釣り場の掲示や、自治体・漁協の情報を事前に確認してください。
考察|メジナ釣りとチヌ釣りの違い、釣り禁止が増える背景から見えること
筆者としては、メジナ釣りの面白さは、ウキ下と荷重を一つずつ変えて、反応の違いを自分で確かめられる点にあると考えています。
答えが一つではないぶん、仕掛けの理屈を理解しているかどうかが、そのまま釣果に表れやすい釣りです。
チヌ釣りとの比較
同じウキフカセでも、チヌは底付近を狙うぶん、仕掛けが比較的シンプルだと考えられます。メジナは潮に乗せて層を探る釣りなので、最初の数回は難しく感じるかもしれません。
その代わり、ウキ下をひとつ変えるたびに反応が変わります。上達の手応えを実感しやすい点は、メジナ釣りの大きな魅力です。
釣り禁止が増える背景を考える
近年は、釣り禁止や立入禁止になる場所が各地で見られます。背景としては、ゴミや放置されたコマセ、騒音、駐車の問題、立入禁止区域での事故などが指摘されることが多いと認識しています。
コマセはとくに目立つため、釣り場の印象を左右しやすい道具です。私は、洗い流しとゴミの持ち帰りを徹底することが、釣り場を使い続けるいちばんの備えだと考えます。
体力に不安がある方へ
ウキフカセは荷物が多い釣りです。バッカン、クーラー、長い竿を運ぶ体力に不安があるなら、足場がよく駐車場に近い堤防から始めるのが現実的です。
最初の数回は、大物を狙うより、基本動作を身につけることを目標にしましょう。
- 1回目:道具と仕掛けに慣れ、コマセを撒いて海の様子を観察する
- 2回目:投入を安定させ、コマセと付けエサの同調を意識する
- 3回目:ウキ下と荷重を一つずつ調整し、反応の変化を確かめる
沖磯は、足場や波のリスクが堤防より大きくなります。デビューするなら、ライフジャケットを含む安全装備を整え、経験者や講習会と一緒に行くことをおすすめします。
次の釣行の前に、まず地元の釣具店でその週の水温と釣況を聞いてみてください。そこが第一歩になります。
まとめ
- メジナ釣りの基本は、コマセと付けエサを同調させるウキフカセ釣り
- 初心者は堤防で、磯竿1〜1.5号・5m前後、ハリス2号、ウキ止めのある半遊動仕掛けから
- ガン玉は記号ではなく重さ(g)で合計し、調整は「ウキ下」か「荷重」のどちらか一つずつ
- ウキ下は「ウキ止めから針まで」の長さで、ハリスの長さとは別
- 水温・時期・禁止区域・価格は地域や時期で変わるため、釣行前に公式情報と地元の釣具店で確認する
- 何より、ライフジャケットを着用して安全第一で
最新の情報を確認し、自分の足で堤防に立つところから、メジナ釣りは始まります。
よくある質問
メジナとグレは同じ魚ですか?
同じ魚を指すことが多いです。関西以西で「グレ」と呼ばれるのは、一般に口太グレ(メジナ)です。
地域によって呼び名の範囲は異なります。尾長グレ(オナガメジナ)は別種です。
初心者のハリスは何号がよいですか?
2号をおすすめします。細すぎる糸は切られやすく、取り込みの経験を積む前に自信をなくしかねないからです。
慣れて食いを優先したくなったら、1.5号などへ段階的に細くします。
冬でもメジナは釣れますか?
釣れます。冬から早春は本格シーズンとされる地域が多いです。
ただし水温が下がるとタナが深くなり、ウキ下や荷重の調整が難しくなります。初心者はまず秋に基本を身につけるのがおすすめです。
初心者はどこでメジナを狙えばいいですか?
足場のよい堤防の先端近くや沖向きが始めやすいです。足元に水深があり、潮が動く場所を選びましょう。
立入禁止や釣り禁止の表示がある場所には入らないでください。
ウキフカセ釣りのコマセはどれくらい必要ですか?
目安は、オキアミ2〜3枚(1枚は通常3kg)に配合エサ2袋で、1日釣りができるとされます。
事前に釣りエサ店へ予約し、量を相談すると確実です。
メジナ釣りに最低限必要な装備は?
ライフジャケット、滑りにくい靴、偏光グラス、磯竿とリール、基本の仕掛け、バッカンとヒシャクが基本です。
メジナ釣りは何時ごろがよく釣れますか?
一般に朝夕の薄暗い時間帯(朝マヅメ・夕マヅメ)が狙い目です。地域や季節、潮で異なるため、現地の釣具店で最新の状況を確認すると安心です。

